Sony Music Groupにいた27年中、17年半はクラシック制作部門に身を置きました。そこではクラシックレコードの編成(A&R。米CBSの音源から日本でのリリース計画を作り、外国盤に日本版の解説・ジャケットを付ける仕事)、宣伝(プロモーション。リリースした商品をマスコミ、評論家に働きかけて新聞・雑誌の記事、放送等で紹介してもらう仕事)、広告(雑誌等に有料広告を出す計画を作り、広告原稿・版下を作成。また広告費の管理もする)といった、日本のレコード会社の基本的な仕事をすべて経験しましたね。特にプロモーションは得意分野だったかも知れない。
もちろん、マスコミ対策だけでモノが売れるわけはありません。パブリシティの露出(記事や何かが出ること)に連動して広告と営業の戦略が重要です。せっかくマスコミで紹介されても効果的な広告をしなかったり、店頭の目立つところにディスプレイされてなければ売れるチャンスを失ってしまうのだから。適切な時期に適切な媒体に広告を出すこと、店頭に在庫すること、店頭の目立つところにディスプレイすること、POP(Point
of purchase)等を作って客の目を引く努力をすること 等々。そういう意味でも、レコードやCDが売れるためには制作、プロモーション、広告、営業が一体となって活動しなければならないのです。